起立性調節障害は、自律神経系の異常により循環器系の調節が適切に機能しなくなる疾患です。
立ち上がったときに血圧が低下したり、心拍数が上昇したり、調節に時間がかかったりする特徴があります。
この疾患は自律神経疾患であり、身体的な要因だけでなく精神的な要素や環境的な要素も関与すると考えられています。身体的な要因の一つとして、自律神経系の不安定さが挙げられます。小学校高学年から中学生に多く見られ、身体のさまざまな機能が成人へと変化する時期に起こりやすいです。
また、真面目で気を遣うタイプの子どもが起立性調節障害になりやすいとされています。これは精神的な要素や環境的な要素に関連しており、ストレスをため込みやすい性格が関与している可能性があります。
ただし、注意が必要なのは、この疾患はあくまで身体の病気であり、本人が頑張れば解決できるものではないということです。